昨年、ロックダウンなどの理由で突然出社しなくなっていたオフィスは、今後戻る日がきても同じようには見えないでしょう。いくつかの企業では、リモートワークとオフィスワークを融合させたハイブリッドモデルに移行し、オフィススペースを縮小したり、指定座席を廃止したりしています。
今回は「オフィスへの帰還」シリーズの第 1 回目として、「パンデミック後の世界におけるオフィス回帰のトレンド」と、それを「導入する前に知っておくべきこと」についてご紹介しましょう。具体的には、共有ワークスペースの設定方法とそれを実現するためのハードウェアについてご説明します。
ホットデスクとは
「ホットデスク」は、次に流行するだろうとよく言われていた言葉です。このコンセプトは確かに一部のオフィスでは成功を収めましたが、他の場所では争いやネガティブな評価の対象となりました。では、この「ホットデスク」とは何なのか、どう考えればいいのかについてみてみます。
「これが何か」を説明するのは簡単です。ホットデスクとは、固定した座席がきまっていないオープンオフィスのことで、PC での仕事用に、モニター、キーボード、マウス、ドッキングステーションを備えた同一の机を、だれでも使えるように一定数用意しておきます。使用者はオフィスに行ってその中から空いている机を見つけ、ノートパソコンを接続して仕事をします。これは原理的にはシンプルで簡単に見えますが、実際にやってみると落とし穴があります。COVID の時代に仕事をするとなると、前に誰かが作業をした机を共有することは、心情的に簡単ではありません。
なぜ気にする必要があるのかについては後ほど説明しますが、まずはこちらを考えてみましょう。
ホテリングとは
デスクに縛られない自由なやりかたを歓迎する人もいるかもしれませんが、多くの人は毎朝自分の作業場所を見つけなければいけないことに抵抗を感じます。ホテリングとは「ソフトウェアを利用して従業員が事前にデスクや仕事場を予約する方法」のことで、この抵抗感を軽減することができます。
しかし、潜在的な問題を考えたり、解決策を提案したりする前に、小規模で機動的なオフィスがもたらす数多くのメリットについても見てみましょう。
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