macOS 11 Big Sur、10.15 Catalina および 10.4 Mojave と Plugable DisplayLink 製品について
ボブ・ボーナー|2020年11月13日
概要
この記事は、macOS 11 Big Sur、macOS 10.15 Catalina、または macOS 10.14 Mojave が動作する Mac システムで、Plugable DisplayLink 技術を使ったグラフィック製品を使用したいとお考えのお客様へ、その背景情報とガイダンスを提供するものです。
macOS と DisplayLink 製品の現状
2020年11月12日(木)に、Apple 社は自社製 Mac システムに対する最新 OS である macOS 11 Big Sur をリリースしました。現在(非公式状態で)Plugable 社製の UD-3900 ドッキングステーションなどの DisplayLink 製品を Mac システムで使用している多くのユーザーの方々も、この最新 OS にアップグレードすることになると考えられます。
Plugable 社は macOS システム上で Plugable 社製 DisplayLink 製品の使用を現在公式にはサポートしていませんが、これらの製品を mac OS 11 上で使用することは可能であると考えています。macOS 11 Bug Sur を使った Plugable 社内での検証、DisplayLink 社内での検証、製品使用ユーザーの方々のフィードバッグ、最新の DisplayLink デバイスドライバーのテストでは、おおむね良好な結果が得られたからです。ただし、依然としていくつかの課題(スクリーン回転ができない、クラムシェルモードに対応していないなど)は残っています。Plugable 社は、「Apple シリコン」と呼ばれる M1 CPU 搭載の最新 Mac システムが出荷され弊社に届き次第、引き続き Big Sur との機能検証とパフォーマンステストを行っていきます。これまで通り、同様に最新システムを使っているユーザーの方々からのフィードバックもお待ちしています。
この記事を書いている時点で、チップセット製造元でありドライバを提供する DisplayLink 社は、2 つの異なるタイプの macOS 用ドライバ・バージョンをリリースしています。
「既存バージョン」のドライバーは、macOS のカーネル拡張を使って機能するタイプです。「新バージョン」のドライバーは「DisplayLink マネージャー・グラフィックス・コネクティビティ」と呼ばれるソフトウェアで macOS 11 の新しいアーキテクチャーに基づいており、従来のように macOS カーネル拡張機能には依存していません。
DisplayLink マネージャー・グラフィックス・コネクティビティ
バージョン1.2 をダウンロード - macOS 10.15、macOS 11 Big Sur 用
上記バージョンの macOS で推奨されるドライバですが、重要な注意点がありますので下記の機能比較表も参照してください。
従来からのカーネル拡張タイプのドライバ
従来からのカーネル拡張タイプのドライバmacOS Mojave 10.14 と macOS Catalina 10.15 用で、それ以降のバージョン用に更新されることはありません。現在 macOS Mojave 10.14 および macOS Catalina 10.15 を実行しているユーザーで、新しいバージョンの macOS にアップグレードする予定のない方にのみお勧めします。制限事項に関する重要な注意点がありますので、下記の機能比較表も参照してください。
DisplayLink マネージャー・グラフィックス・コネクティビティ | DisplayLink ドライバー、既存カーネル拡張タイプ | |
---|---|---|
対応する macOS バージョン | macOS 10.15(Catalina)および macOS 11(Big Sur) | macOS 10.14 (Mojave) および macOS 10.15 (Catalina) |
導入の容易さ | 簡単 | 新しいソフトウェアに比べると難しい |
クラムシェルモード対応*) | ||
「ディスプレイの回転」対応 |
macOS 10.15 Catalina macOS 11 Big Sur インテル製 CPU システム macOS 11 Big Sur アップル製 CPU システム |
|
macOS「ログイン・スクリーン」対応 | あり(「ログイン・スクリーン」アプリケーション導入要) | |
DisplayLink ディスプレイ管理 | アップルメニューバー内から DisplayLink アイコンにより起動 | 管理用ソフトウェアなし |
DisplayLink ディスプレイ管理 | 継続 | 段階的に廃止 |
ドライバーの比較
どのドライバを使用するかは、最終的には OS のバージョンと個々の特定の要件によって決定されます。私たちは、お客様が情報に基づいた判断を下すのに役立つように、それぞれの違いを強調した比較表を以下に提供しています。
サマリー
DisplayLink 技術を使用した Plugable 社製品は、macOS 10.14 以降ではほとんどのユーザー要件やワークフローに対応できますが、上の表にあるようにいくつかの制限があります。macOS DisplayLink 用デバイス・ドライバには 2 種類のバージョンがあり、それぞれ機能や対応する OS バージョンの互換性が異なります。DisplayLink 技術製品を Mac で使用しているお客様に、利用可能なドライバのバージョンの違いと、それぞれの機能について、背景と背景を提供いたしました。
DisplayLink 技術を使用した Plugable 社製品を macOS 10.14 以上で使用し動作に何らかの問題がある場合は、(期待通りに動作していなくても)Plugable 製品をシステムに接続したまま、診断ユーティリティである PlugDebug により取得した圧縮ファイル(.zip)を、nihongo@plugable.com まで直接メールでお送りください。また、以下のコメント欄にご自身の経験を共有していただければありがたく思います。
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